「砂の器」の小説を、やっとこさ読み終わりました。
どうだったか?と言われると、うーんという感じです。
感動するところが、残念ながらありませんでした。
ハンセン病についても、そこまで詳しく書いてありませんでした。
ですので、どうして犯人がそこまで顔を潰すなどの酷い殺し方をしたのか?もハンセン病をあまりよく知らないわたしにはなかなか理解できないところでした。
ハンセン病については、一度きちんと知らないといけないと思いましたので本を読んでみます。
「砂の器」に出てきた亀田と亀嵩。
亀田と亀嵩が、事件解決に重要なヒントとなっています。
本日は、今西刑事が亀田から亀嵩に辿り着いた経緯について書かせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
※ネタばれになりますので、ネタばれが見たくない!という方は、見ないでください!
【砂の器】亀田から亀嵩への道~犯人の思惑から真実へ~
人名から地名へ
まず「亀田」ですが、殺された被害者と犯人が、「トリスバー」というバーで
「カメダは相変わらずですか?」
とカメダの話をしていた事から、
被害者と犯人が「カメダ」に由来のある人物だと、警察側は初め推察します。
この二人が話していたのが、東北弁だというバーの店員たちからの証言で、カメダという人物が東北にいて、事件に関係があると警察側が捜査を開始します。
東京や東北のカメダなる人物を調べるのですが、見事に当てが外れます。
そして、今西刑事がたまたま「温泉案内地図」を見ている時に、秋田に羽後亀田(うごかめだ)があることを発見します!
「カメダ」とは、人名ではなく地名だ!
と、今西刑事が気づき吉村刑事と共に、秋田の羽後亀田に向かいます。


羽後亀田で、今西刑事と吉村刑事が聞き込みをすると、不審な人物が「朝日屋」という宿に泊まっていたという情報を手に入れます。
そして、道中で「ヌーボー・グループ」なる新鋭芸術家たちと出会います。
しかしながら、その後事件の解明への手掛かりは得られず、捜査は打ち切りとなります。
亀田から亀嵩へ

そんなある日。
岡山から、被害者の息子だという人物が現れます。
死体や持ち物を、息子に照会します。
そして、殺された被害者が父親で名前は、三木謙一だと判明します。
ここからやっと、事件と関係のある場所が東北の亀田ではなく、島根の亀嵩だということが分かります。
息子から話を聞いても、三木謙一という人物は、人徳家でした。
このような酷い殺され方をする人物ではありませんでした。
彼は、10年近く島根県の奥出雲にある三成警察署で、勤務していたことが分かります。
そこで警官時代の経歴を調べてもらうも、やはり人格者であるということしか分かりません。
警察署では、三木謙一の警官時代を知る人物がいませんでした。
警察署で、三木謙一と親しかったという桐原 小十郎という人物の名前を聞きます。
そして、今西刑事は桐原に会いに行きます。
そこでも、三木謙一がいかに優れた人物であったか?そして、彼が亀嵩で警察官だった時にどのような善行をしたかを聞かされます。
余談ですが、亀嵩はそろばんで有名な所見たいです。
温泉もあるんですね。
奥出雲、行ってみたな~。
後ろ暗いところが、三木謙一には一つもありませんでした。
そして、実は三木謙一の善行こそが事件の解決への糸口と繋がっていくのでした。
詳しく知りたい方は、是非原作をお読みください。
最後に
亀田と亀嵩では、東北と島根で全然違いますよね。
警察というのが、いかに地道に事件を捜査するのかが、この小説を読んでよく分かりました。
亀嵩に至るまでの今西刑事の苦労よ。
でも、犯人見つかった報われて良かったです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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