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【映画羊の木】のろろ様の正体とは?最後に海から引き上げられた意味は?

のろろ様

本日は、映画「羊の木」の至る場面で出てきた
のろろ様について考察したいと思います。

お付き合いどうぞよろしくお願い致します。

【映画羊の木】のろろ様の正体とは?

のろろ様とは?

のろろ様は、昔から魚深に祀られている半魚人の神です。
決してその姿を見てはならないと、言い伝えられています。

魚深市では、港から上がってきた「のろろ」を迎え、夜の街を練り歩く「のろろ祭り」が年に1回開催されています。

祭りの最中、人々は、自宅の窓や戸を閉めて、通りかかる「のろろ」と目を合わさずに息を潜め、最後に「のろろ」を崖から海へと戻します。

のろろ様と受刑者の類似点

のろろ様と受刑者が、とても似ていると思いました。

魚深の住民たちにとって、のろろ様とは異形で見てはいけないものです。

受刑者も、異質な存在です。
もし、受刑者だと周りに知られたら、皆に目をそらされる存在です。

そこがすごく似ていると感じました。
受刑者6人のうちで、一番異質だったのは、宮腰です。

一番、理解できない異質な人でした。

そういう意味で、わたしにとってのろろ様に一番近しい存在が宮腰でした。

のろろ様が、最後に海から引き揚げられた意味は?

のろろ様

あくまで、わたしが映画を見て感じたことなので悪しからず。

映画のクライマックスで、宮腰と月末が崖から海に落ちます。

そして、宮腰が先に海から顔を出した!と思ったら、のろろ様の頭が宮腰に落ちてきます。

そして、宮腰は海の藻屑となります。

宮腰は、この世では、異質すぎて誰からも受け入れられませんでした。
月末が、最後に手を差し出しますが、遅すぎました・・・。

宮腰に救いはなかったのか?と考えました。

前回書いた宮腰の考察では、宮腰のことを理解したくないし、
近寄りたくもないと書きました。

そして、人を虫けらのように殺す人間に救いは必要だろうか?
とわたしは思いました。

しかし、映画の監督吉田 大八さんは、そうでないのだと思いました。
彼に救いを与えたかったのだと、映画を見て感じました。

それは、最後にのろろ様が、引き上げられたことと関係していると思います。

宮腰がのろろ様になって、海から拾い上げられたんだと。

そして、宮腰が好きになった、魚深の土地や人たちとこれから
過ごしていくんだと。

人としては、受け入れられなかったけど、人以外のものになることで、宮腰は救われたのではないだろうか?

というのがわたしの考察です。

最後に

映画は、見終わった後、人によって色んな感想や考察があるから
面白いと思います。

考察をしたくなるような、映画はなかなか出会えないので、
「羊の木」という映画に出会えたことは幸運でした。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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