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映画【羊の木】の羊が5匹なのはなぜか?羊とは何か?

羊の木の羊がなぜ5匹なのか?

映画「羊の木」を、見ました。
感想は、松田龍平さん演じる、宮腰がただただ何を考えているのか分からなくて、不気味で怖かったです。
この映画はホラー!かと本気で思いました。

感想は、さて置き。
物語の舞台となる魚深に不思議な羊の絵が描かれた缶の蓋が漂流してきます。
この蓋の絵が、映画に深く関わっていると思ったので、考察してみました。

どうぞよろしくお願い致します。

映画【羊の木】とは?羊が5匹なのはなぜか?

羊の缶の蓋

なんとも不思議な絵です。
木に羊が5匹実っています。

羊の木とは?

この絵は、スキタイの羊という植物です。

「スキタイの羊」「タタールの羊」「バロメッツ」「リコポディウム・バロメッツ」「シナ・バロメッツ」ともいうこの植物は、四、五本の根茎で立ち、黄金の毛に覆われた羊の形をしています。
動物の羊と同様に羊毛が取れ、
その羊毛や毛皮は輸出されていたともいわれています。

サー・トーマス・ブラウン『伝染性謬見』(1646)にはこう記されています。

おおいに不思議とされているバロメッツ、
タタールの羊なるあの奇妙な半草半獣ないし植物は、
狼が好んで食とし、羊の格好をしており、
折ると血のごとき汁を流し、
周りの草木が食い尽くされるまで生き続ける。

出典:カレー細胞 -The Curry Cell-

これだけ聞くと気味が悪いですね。
羊の木・・・。
妖怪の木やんか・・・。

そして、本作の冒頭に「東タタール旅行記」という書物からの引用文が掲載されていました。

その種子やがて芽吹き タタールの子羊となる
羊にして植物
その血 蜜のように甘く
その肉 魚のように柔らかく
狼のみ それを貪る

羊の木は、わたしになり解釈すると、希望の木なのかな?と思います。

羊とはこの物語で何か?

羊がすごく意味があるのは分かりました。

キリスト教の聖書において、羊が人に例えられることが多いそうです。
人間は迷いやすく、1人では生きていけない存在として子羊に例えられます。
そんな子羊たちを救いへと導くのが、羊飼いとしてのイエスというわけです。

この迷える子羊というのが、この映画では6人の「受刑者」なのだと考えます。

受刑者6人の紹介

この映画に出てくる6人の迷える子羊のご紹介です。

まず1人目。
杉山 勝志。
北村一樹さん安定の悪役でした。
わたし個人的に、北村一樹さん好きです。(どうでもいいですね。)
杉山は、チンピラですね。

杉山 勝志
そして、2人目のご紹介。
太田理恵子。
この人、必要だったかかなり謎です。
お色気部分担当ですが、なぜ太田が月末の父を好きになったのか謎のままです。
恋ってそんなもんかもしれませんが、あんまり必要ないポジションだったような・・・。

太田理恵子
3人目は、栗本清美。
この人、不思議な人でした。
スキタイの羊の描かれた缶を拾ったのもこの人でした。
栗本清美
4人目は、福元宏喜。
この人最初、月末とラーメンを食べたところで、ビールのメニュー凝視してたんです。
月末に「飲みますか?」と聞かれて、ひたすら首をふっていたのです。
わたしこの時、ピンときました。
アル中じゃないかなあ。と。
少し、違いましたが近かったです。
福元宏喜
そして、5人目は、大野克美。
なかなか顔の傷が怖いおじいさんでした。
渋い!
でもカッコいい!
大野克美
ラスト6人目!
きたああ!宮腰一郎!
わたしの中では、最初から最後まで気味悪く得たいがしれない人でした。
人との距離感がおかしすぎる・・・。

宮腰一郎

羊の木に実っている羊がなぜ5匹?

受刑者6人のうち宮腰と杉山の2人は、もうどうしようもないです。
救われることがない人間です。

魚深に同時期にやってきた受刑者6人中、希望が実ったのが、上記の太田・栗本・福元・大野の4人です。

実にならず葉っぱになっているのが2枚。
この2枚が、宮腰と杉山だと思いました。

でも、絵の羊の数と合わないなあと思ったのですが、

いたああ!!

受刑者があと1人。

そう、理容室の店長さん、雨森さんです。
この方も、刑務所帰りで、刑務所で理容師の免許を取得しています。

雨森さんに出会えて、福元さんは本当に良かったです。
彼が受刑者だと知り、社会に再び戻ってくる辛さや苦労は、彼が一番よく知っていたから。

そして、雨森さんを含めると、迷える子羊として魚深にやってきて、この地受け入れられ、芽が出たのが、5人です。

だから魚深に漂流してきた蓋に、描かれている羊の木の羊が、5匹なのだと推測しました。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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