こんにちは!
おさるです。
映画【海獣の子供】に出ていたインパクトの強いおばあちゃん。
映画だけみると、この人誰?何か、とても重要そうな役なんだけど・・・。
というところで終わっていました。
映画では、この人出すと話がややこしくなる!という人まで出ていました。
ジムと一緒に研究していたジャン・ルイです。
話を戻しまして、おばあちゃんことデデがどんな人で物語にどれだけ重要位置を占めていたのかコミックを読んでやっと分かりました。
本日は、デデとは、一体何者なのか?について書いていきます。
どうぞよろしくお願いします。
※ネタバレになりますのでご注意ください!
【海獣の子供】に出ていた謎のおばあちゃん、デデは何者?その正体とは?
デデと、ジムは研究を通しての昔からの知り合いのようです。
ジムは、デデのことをこう言っています。
「医師にして呪術師、占い師にして航海士である「デデ」」と。
デデ本人は、「海の何でも屋」と言っています。
そして、ジムにこう予言しています。
「お前は、あの少年(アングラード)を救い出した気でいるかもしれないが。
すぐにお前はあの子に苦しめられることになる。」
◆ジムとアングラードの関係の変化の記事はコチラ
【海獣の子供】アングラ―ドの火事はジムが犯人!?その後はどうなった?
これが、南極実験の少し前の出来事です。
実際に、南極実験のときから、ジムはアングラードに苦しめられています。
デデの予言は、当たります。
デデの名言
とても印象に残ったデデの名言を引用させて頂きます。
この言葉で、デデがどんな人か良く分かると思います。
ときどきね 誰かに見られている気がするんだよ。
あんたは、ないのかい?
未来の誰かが、わたし達をのぞいているのかもしれないね・・・。そんなとき、わたし達は幽霊だ。
幽霊にもいろいろある。
「死者」の幽霊
「物」の幽霊と
「事」の幽霊わたしたちの言った事、した事は、
風が水に皺を刻むように
この世界に痕跡を残す。それは形を変えながら拡がっていく。
鯨の一節に形を変え素粒子の振動の中に受け継がれる。
「幽霊」と呼ぶこともある。引用:海獣の子供 3巻
また、空もジムに対して以下のことを言っています。
空とデデが言っている事は、とても似ていると思います。
生まれる。
食べる。
食べられる。
体の一部になる。土になったり、
森になったり。変わりながらぐるぐる回る
流れの中の一瞬にすぎないのに。人間だけが「死」までに区切られた時空に閉じ込められている。
引用:「海の海獣」4巻
わたしは、子どもの頃、死というものはそこでプッツリ切れてしまい終わってしまうものであると感じ、怖いものだと思っていました。
誰も、生命の循環について教えてくれる人はいませんでした。
大人になって「西の魔女が死んだ」や「海獣の子供」を読んで、死というのはそこでプツリと切れるものではく、循環しているものなんだと思い、なんだかすごく死に対する恐怖がなくなり安堵しました。
人間も昔は、死というものは、自然に帰ることだと思っていたのに、どうして今こんなぶつ切りみたいな考え方になったんでしょうか?
そういう考え方が、人間を生きづらくしているようにも思えます。
そして、デデと琉花の母加奈子は誕生祭へ
琉花と海がいなくなった時に、ジムと琉花の父親は、頭で考えるんですね。
何もわからない状況でやみくもに動くのは得策じゃないと。
でも、デデは言います。
「正論じゃ、立ち向かえない状況ってのもあるだろうに。まだわかんないのかね・・・。」と。
ジムは、結果誕生祭に立ち会うことは出来ませんでした。
この時、デデと一緒に探しに行くといったのが、琉花の母加奈子です。
加奈子にデデが言います。
「海は彼岸なんだよ。
そして、女の身体は彼岸とつながっている。」
女の身体は、彼岸からこっち岸へ生命を引っ張だす通路なんだから。
誕生祭は、生命が誕生するものだから、男は邪魔なわけだ、と妙に納得しました。
わたしが出産の時、夫はいるだけで邪魔でした。
そして、一番しんどい時に仕事に行きましたとも。
生命の誕生に立ち会うには、ジムや琉花のお父さんは邪魔だったんだ!と思いました。
わたしの出産は帝王切開だったので、「生まれた!」という感動は正直なかったです。
でも、このコミックを読んで、お腹にいる時に「羊水」にいた赤ちゃんが、誕生するということは、海の生物から陸の生物への誕生なんだ!と生命の神秘に感動してしまいました。
哺乳類の赤ちゃんが、空気のある世界へ誕生するって、本当奇跡ですよね!
デデの正体についてのまとめ
デデは、最初妖怪かと思ったけど、妖怪ではありません。
医師にして呪術師、占い師にして航海士です。
海の何でも屋さんです。
ただ、ジムとアングラードの未来の関係をそこまで予知しているのなら、もう少しなんとかしてあげたらよかったのに!と思うのはわたしだけでしょうか?
運命は運命のままに。というのがデデの考え方なのかもしれませんが。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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