こんにちは!
おさるです。
映画【海獣の子供】を見て、さっぱり意味が分からなかったので、コミックを買いました。
映画では、だいぶ話が端折られていました。
そらあ映画だけ見ても分らんわ、と思いました。
映画では、アングラードもジムもちょこっとしか出てこないです。
アングラードは、小難しいことばかり映画で言うので、余計混乱しました。
大体アングラードって何者やねん?
ということが、コミックを読んで大体分かりました。
でも、コミックを読むと、アングラードとジムの複雑な関係性や、火事にあったりと映画では、全然描かれていないことが書かれていました。
本日は、アングラードとジムの関係性の変化。
そして、ジムがなぜアングラードがいる家に火をつけたのか?ということを、本日は考察していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
【海獣の子供】アングラ―ドの火事はジムが犯人!?その後はどうなったの?
アングラードの過去
アングラードは、若き天才海洋学者です。
しかし、彼は6歳になるまで、人間の言葉が理解できませんでした。
6歳のある日、閉じ込められていた家から出て、近所の蘭の温室に入りこみます。
そこで、アングラードはおじいさんと出会います。
アングラードは、おじいさんの話す言葉や感情が理解できました。
アングラードはこの日の出来事を振り返り、海に言います。
「僕は初めてこの世界に生まれたんだ。」と。
この日から、おしゃべりになったんですね。
アングラードとジムの関係の変化
アングラードが子どもの時、アングラードは、ジムを尊敬し、慕っていました。
ジムの方も、親との関係がうまくいってないアングラードを、不憫に思い何かと世話をして可愛がっていました。
この二人の関係が変わるのは、6年前の南極での実験です。

南極に行く前、アングラードは、海と一緒に海辺を歩きながら言います。
「君の中何があるか見せてくれよ。」と言います。
すると、海は、海の中で巨大化し、アングラードを丸飲みにします。
その海の体の中でアングラードは自分が巨大な人間の女性の子宮辺りにいることに気づきます。
この経験からアングラードは、”人間は宇宙の内臓だ”と理解します。
アングラードは、海と空に近い生き物だと思います。
また、アングラードは南極実験で、貴重な体験をします。
南極実験とは、”大量の命が湧き立つ生命の坩堝”南極で水深200mの大深度潜水をする実験でした。
南極でアングラードは、鯨のソングを聞きます。
更に2億5千万前の生物、絶滅したはずの古代ザメ”ヘリコプリオン”と遭遇します。
かろうじて生きてはいるものの、その体組織は崩壊しかかっていました。
古代ザメの周りに、オルカたち興奮しやってきました。
ジムは、危険だと判断し、アングラードを海から引き揚げてしまいます。
アングラードはジムに対して、「どうして邪魔をしたんだ!」と怒りをぶつけます。
その時の、周りのスタッフの反応をみていると、今までアングラードは自分のことしか考えておらず、仲間の調和を乱していたようでした。
周りのスタッフは、ジムの判断が正しいと、アングラードに諭します。
アングラードは、才能もあり、頭もよいのだけど、どこか人としては足りないものが多いように感じます。
それは、アングラードがより海や空に、近いからなのかもしれません。
その後、アングラードは船に戻ると落ち着きを取り戻し、ジムに謝りに行きます。
一応二人はこの時、表面上は和解しました。
その晩、停滞中の船の中で、クジラのソングが聞こえます。
そのクジラの声に呼ばれるように、海が海中に飛び込みます。
アングラードも、海の後を追い海中に潜ります。
そこで、アングラードは、生命の神秘を目撃します。
何人もの裸の人間の赤ちゃん?(海と空と同じ生命体)のようなものを海がつかまえ殺し、それをザトウクジラが食べる姿を見ます。
海中を浮上する途中、アングラードは、ザトウクジラと出会います。
そのザトウクジラのお腹を見たアングラードは、原初の海から生まれた女神を思い浮かべます。
そう、ギリシャ神話”ヴィーナスの誕生”です。
その光景に夢中になったアングラードは、酸素ボンベのガスが残り僅かだという事に気づくのに遅れます。
その為、なんとか海から浮上するも、酸素欠乏症となり、高圧酸素カプセルに入れられます。
その際、ジムはアングラードの高圧酸素カプセルに、手をかけようとします。
これは、どうしてなんだろう?と思ったのですが。
ジムはアングラードみたいに、空と海の側に行きたいのにいけない。
自分は、アングラードと違い、平凡であると気づき、
妬ましい気持ちから、そんな行動をとったのかな?と思いました。
また、アングラードがあまりにも人の気持ちを考えない物言いをするので、ジムにとっては許せない発言をアングラードが何の気なしに言った可能性は大いにあります。
この南極での出来事が、二人道を分つことになりました。
アングラードは、ジムの元を離れます。
アングラードの家が火をつけられたその後
誕生祭が始まる頃、深夜アングラードが過ごす彼の恋人の家に何者かによって火がつけられれます。
なんとか一命はとりとめたものの、体中にやけどを負い、全身包帯ぐるぐる巻きでベッドに横たわっているアングラード。
そこへジムが現れます。
「まさか来ちゃうなんて・・・あなたはした事の結果を確かめずにはいられない」
このセリフで、この火事がジムによって仕掛けられたものという事が分かりました。
ジムが無言で立ち去ったのを感じたアングラードは、こう言います。
「さよなら。ジム・・・」
二人は、今後二度と会う事はないでしょう。
しかし、アングラードの存在がそこまで許せないジムの気持ちが今一つわたしには、分かりませんでした。
アングラードのその後は、琉花おばあちゃんによって語られます。
でも、ちょっと変わった伝統航海士の噂なら聞いた事がある、
航海の間中、船倉の暗がりに閉じこもって一度も外に出ないの。
船から伝わる波のうねりだけを感じ、自分がいる場所と進むべき方向を判断する。
陸でも人に会いたがらないけれど、彼の体の半分はやけどの跡に覆われいるそうよ。
引用:海獣の子供 5巻
火傷を負ったあと回復して、どうやら伝統航海士になったみたいですね。
元々、アングラードは人間離れしていましたが、ジムとの事があってから人との関りを絶ってしまい、海の住人になったように思いました。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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