国土交通省より、次世代住宅ポイントが2019年に出る旨決定しました!
先日職場の研修に行き、次世代住宅エコポイントについて勉強してきました!
この次世代住宅ポイントの対象ですが、
① 注文住宅での新築
② 新築分譲住宅の購入
③ リフォーム(中古購入後リフォームも含む)
になりますが、本日は【リフォームの次世代住宅ポイント】についてお話させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
目次
【2019年次世代住宅ポイント】リフォームでうまく活用しよう!
この次世代住宅ポイントですが、基本は消費税10%が適用される工事となります。
2019年4月1日~2020年3月31日までに契約し、引き渡しが2019年10月1日以降のものが対象となります。
※例外として、2019年3月31日までに締結された工事請負契約であったも、2019年10月1日以降に建築工事に着工するものは対象となります!
(ここがややこしいんですが、ようは、2019年3月31日までに契約をしといて、2019年10月以降に工事始めるのなら、次世代エコポイントの対象になるよ!ということです。)
2019年度の次世代住宅ポイントでは、今までなかった家事の負担を軽減する、食洗器なども対象になりました。
まず、ざっくりと次世代ポイントが使用できる対象リフォームついて書かせて頂きます。
次の1~9のいずれかに該当すること
- 開口部の断熱改修
- 外壁、屋根・天井または床の断熱改修
- エコ住宅設備の設置
- バリアフリー改修
- 耐震改修
- 家事負担軽減に資する設備の設置
- リフォーム瑕疵保険への加入
- インスペクションの実施
- 若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム
上記の①~⑨がリフォームをする時に、次世代住宅ポイントが使用できます!
①~⑨まで、どのようなものか今から詳しく説明させて頂きます。
①開口部の断熱改修



こんな感じで、窓やドアを、単板ガラスを複層ガラスにしたり、内窓を設置したりして、お部屋に冷気が入りにくいようにする断熱リフォーム工事でポイントが発行されます!
窓が、冬場結露がすごくて嫌だ!という方は、複層ガラスにされると本当結露がなくなります!
ポイント数は、面積が大きい程高くなります。
最低7000pから最高28000ポイントまで出ます。
窓・ドアのポイントと面積については国土交通省のホームページに詳しく載っていますのでご覧下さい。
②外壁、屋根・天井または床の断熱改修
改修後の外壁、屋根、天井、又は床の部位ごとに行っての使用以上の断熱材を使用す断熱改修工事が対象となります。
~ポイント数~
外壁 | 100000ポイント/戸 |
---|---|
屋根・天井 | 32000ポイント/戸 |
床 | 60000ポイント/戸 |
③エコ住宅設備の設置
① 太陽熱利用システム
② 節水型トイレ
③ 高断熱浴槽
③ 高効率給湯器
④ 節水水洗
③の高効率給湯器は、エコキュート・エコジョーズ・エコフィール・ハイブリッド型給湯器が対象になります。
と横文字の機械がたくさん並んでもよく分かりません。
わたしもエコキュートくらいしか分かりませんでした。
どんな設備か、それぞれご紹介致します!
Ⅰ.エコキュートは、再生可能な空気の熱を集めて利用することで、わずかな電気で効率良くお湯を沸かすエコロジーな給湯機です。
Ⅱ.エコジョーズ
エコジョーズは、高効率ガス給湯器の通称です。
ガスの燃焼によって発生する高温の排気を回収し、再利用することで熱効率を高めたもの。従来よりガスの使用量が減ることで、省エネルギーを実現し、二酸化炭素排出量も削減します。
Ⅲ.エコフィール
「エコフィール」とは排ガス中の熱を回収して再利用して熱効率を高めた新しい石油給湯機です。熱効率を95%に高め、灯油の使用量を節約し、CO2の排出量を削減する環境にも優しい石油給湯機です。
Ⅳ.ハイブリッド給湯システム
ハイブリッド給湯システムとは、電気とガスの両方で給湯や暖房をまかなう給湯設備です。
それもただのガス給湯器ではなく、高効率のガス給湯器であるエコジョーズとヒートポンプを組み合わせたもです。
④の節水水栓は、台所水栓・洗面水栓・浴室シャワー水栓(シャワーヘッドのみの交換は除く。)となっています。
~ポイント数~
太陽熱利用システム | 24,000ポイント/戸 |
---|---|
節水型トイレ | 16,000ポイント/戸 |
高断熱浴槽 | 24,000ポイント/戸 |
高効率給湯機 | 24,000ポイント/戸 |
節湯水栓 | 4,000ポイント/戸 |
④ バリアフリー改修
①手すりの設置
②段差解消
③廊下幅等の拡張
④ホームエレベーターの新設
⑤衝撃緩和畳の創設
~ポイント数~
手すりの設置 | 5,000ポイント/戸 |
---|---|
段差解消 | 6,000ポイント/戸 |
廊下幅等の拡張 | 28,000ポイント/戸 |
ホームエレベーターの新設 | 150,000ポイント/戸 |
衝撃緩和畳の設置 | 17,000ポイント/戸 |
⑤耐震改修工事
旧耐震基準(昭和56年5月31日以前)により建築された住宅を、現行の耐震基準に適合させる工事が対象になります。
こちらは、一戸当たり150,000ポイントになります。
⑥家事負担軽減に資する設備
家事を軽減する設備が、新しく住宅ポイントに2019年度は入りました!
お掃除しやすいトイレなどは、使いたい!と思えますよね!
掃除しやすいトイレってなんやねん!と思わずつっこみ入れました。
下記の家事負担軽減に資する設備とは、次世代住宅ポイント制度の事務局に登録された型番の商品を使用しないといけません!
ホームページを確認しましたが、まだ登録製品はありませんでした。
これから順次発表となります。
ビルトイン食器洗機 | 18000p/戸 |
---|---|
掃除しやすいレンジフード | 9000p/戸 |
ビルトイン自動調理対応 コンロ |
12000p/戸 |
浴室乾燥機 | 18000p/戸 |
掃除しやすいトイレ | 18000p/戸 |
宅配ボックス | 10000ポイント/戸 |
⑦リフォーム瑕疵保険への加入
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕瑕疵保険の加入が条件で7000ポイントが出ます。
住宅瑕疵保険の「瑕疵」という言葉は、本来は備わっているべき機能や性能などが備わっていなかったり、欠陥があったりしていることを指す。住宅の場合は、主に完成した住宅に本来備わっていなければならない耐震性能や耐水性などの欠陥があることを指す。つまり瑕疵保険とは、これらの瑕疵が見つかった場合に欠陥を直すために利用される。
出典:Zuuonline
こちらは、住宅事業者が加入するものなので、施工主には関係ないので気にしなくてOKです!
⑧インスペクションの実施
以下の全てに該当するインスペクションに対して、ポイントが発行されます。
- 既存住宅状況調査技術者講習を修了した建築士が、既存住宅状況調査方法基準に従って行う建物状況調査であること
- 検査日が2018年12月21日(閣議決定日)以降であること
- ポイント発行申請者が費用負担していること
- 共同住宅の場合は、住戸型のインスペクションであること
インスペクションってなんやねん!ってわたし最初思いました。
住宅業界の用語って、どうしてこんなに横文字多いのでしょうね。
ZEHとかHEMSとか本当、頭がこんがらがります!
で、インスぺプクションというのは、不具合や問題点がないかどうかを第三者が検証するという意味です。
一定の研修を終えた建築士が、建物を調査するものです。
一戸 | 7000p |
---|
⑨若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム
以下の全てに該当する場合は、工事内容によらず※ポイントを発行
※リフォーム工事の内容は、1~6に該当しないものも含む
若者・子育て世帯が自ら居住することを目的に購入した既存住宅であること
売買契約締結後3ヶ月以内にリフォーム工事の請負契約を締結すること
税込100万円以上のリフォーム工事を行うこと
※新築住宅の購入は対象外
・若者というのが、2018年12月21日時点で40歳未満である者をいいます。
・子育て世帯というのが、2018年12月21日時点で18歳未満の子どもがいる家庭、または申請時点で18歳未満の子どもがいる家庭のが対象となります。
一戸 | 100,000p |
---|
ポイントって何に使えるの?
発行されたポイントは、以下のような商品等と交換可能にされる予定です。
商品券や即時交換(追加的に実施する工事費への充当)はありません。
① 省エネ・環境配慮に優れた商品
② 健康関連商品
③ 子育て関連商品
④ 防災関連商品
⑤ 家事負担軽減に資する商品
⑥ 地域振興に資する商品
うーん。これね。
出来たら、現金が出ると嬉しいのですが、それはないみたいです。
前回は『蟹』とよく交換されたそうです。
蟹が1番人気だったんですね。
最後に
次世代エコポイントは、消費税対策でしょうね。
こまごましたポイントなのでめっちゃお得という感じではありません。
しかし、ポイントをもらえないよりは、もらえた方がお得です!
エコキュート単体でも出ますし、もしお風呂のリフォームを考えておられるなら使い勝手がいいな、と思います。
例)お風呂のリフォーム
高断熱浴槽24000p
高効率給湯機24000p
節水水栓4000p
お風呂の窓を断熱ガラスにすると1枚2000p
合計56000pとなります!
お家のリフォームを検討中の方は、是非次世代住宅エコポイントをご利用下さい。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
◆リフォーム関連記事
外壁のひび割れの補修が、災害からおうちを守るのなんでだろう?