百鬼丸の弟【多宝丸】について本日は書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
アニメ【ばんもんの巻き】で、多宝丸の生存ルート確定!【どろろ】
※原作のネタバレになりますので、お読みになる時はご注意下さい!
百鬼丸が影なら、多宝丸は光
百鬼丸は、生まれてすぐに父景光の鬼神への願いにより、目も口も手足も、声も皮膚もない赤ん坊になってしまいます。
名前すら付けられず、川に流されてしまいます。
それに対し、弟の多宝丸は両親の愛情をすくすくと受け、日向を歩いていきます。
しかし、アニメ版では母の心が自分以外のどこかにもあると、常日頃感じている場面が出てきました。
そんな多宝丸ですが、原作の漫画では、兄である百鬼丸に殺されてしまいます。
多宝丸は、両親想いの青年に育ちます。
原作では、腕は立ちますが、それ以上に奸計や残忍さがあると描かれています。
アニメでは、まだそのような性格はまだ見受けられませんね。
真っすぐ育った世間知らずのおぼっちゃんの印象が強いです。
百鬼丸と家族が対面する運命の回、【ばんもんの巻】
しかし原作の多宝丸は、容赦なく国境に立てられている【ばんもん】を越えようとした人々を殺していきます。
このばんもんですが、ドイツにあった「ベルリンの壁」をイメージして手塚先生が描かれたものだそうです。
原作を模すのなら、そういった人間に描かれるようになるのでしょうね。
百鬼丸と多宝丸の父である醍醐 景光(だいご かげみつ)は、加賀国の守護大名・富樫政親の家臣で富樫領と朝倉領の国境いにある一の砦を守っています。
そして【ばんもん】というのは、戦争中の富樫領と朝倉領の国境立っている大きな板です。
百鬼丸とどろろの二人が、この「ばんもん」の側で休んでいると、醍醐景光が、敵国の領民達を引き連れてやってきます。
そして、その領民たちを板の前に並ばせると、小さな子どもまで無差別に弓矢で殺してしまいます。
それを見て怒ったどろろは景光をののしり、成り行きで百鬼丸が景光と戦うことになります。
しかし、景光の顔を見た百鬼丸は、なぜか心の中にあたたかいものがこみ上げ、一方の景光も、百鬼丸の生い立ちを聞いたとたん、突然うろたえて引き上げてしまいました
やがて領民たち(どろろ含む)が、ばんもん越えを行おうとすると、これを全滅させるために多宝丸は兵士たちを率いて襲撃します。
脱走者たちを血祭りにあげ、どろろを射殺そうとしますが、寸前で百鬼丸に邪魔されます。
多宝丸は今度こそ決着をつけるべく、百鬼丸に決闘を挑みます。
ここで戦乱を長引かせていた張本人たる九尾狐(百鬼丸から鼻を奪った、鬼神の一体)。
この九尾狐は、野ギツネと呼ばれ、妖力を使って百鬼丸を惑わそうとしたり、町の住人を操り、戦が終わらないように仕向けていました。
死んだ兵隊の肉を食らっていました。
自分のエサとするために、戦をはじめた人間の裏で暗躍していたのです。
九尾狐は、百鬼丸に
「お前は景光に捨てられた子供であり、多宝丸の兄だ!!」
と吹きこむます。
それを知った百鬼丸は動揺しながらも、反射的に襲い掛かった多宝丸を斬り捨ててしまいます。
息も絶え絶えとなった多宝丸は、そのまま地に倒れ、百鬼丸の腕の中で息を引き取ってしまいます。
戦時中は、よくあることと言え、親兄弟で殺しあうのはなんとも辛いですね。
この【ばんもんの章】は、アニメでもどろろの見どころの一つとなるでしょう。
アニメで「ばんもんの巻(上)」
だいぶ、原作と変わっていますね多宝丸も景光のわりといい人ですね。
景光の、原作では自分の良くの為に、鬼神に百鬼を差し出していました。
しかし、アニメでは、領民の為に心を鬼にし百鬼丸を鬼神に差し出したんですよね。
領民を背負うものとしての覚悟を感じ取りました。
また、国境のばんもんでは、朝倉側の方がばんもんを超えた人々を殺していました。
この回で、いよいよ景光とどろろが親子の初対面をしました。
しかし、複雑です・・・。
ア二メ「ばんもんの巻(下)」
宝丸! その兄の為に国をさしだすかッ!!
何の痛みも背負わず
ただ己の善良さの為に、再び民を地獄に突き落とすか!
その覚悟あらば…、あの地獄堂へゆけ!
上記のセリフは、父景光が百鬼丸を鬼神に捧げたことと引き換えに、醍醐の国が栄えた事を多宝丸が知り、問いただした時に景光が言ったセリフです。
景光は親としては最低だけど、領主としては覚悟のある人なんだと思います。
多宝丸も、父に言われ悩み結果決断します。
一人の人間としてではなく、上に立つ者として百鬼丸と戦う事を決意します。
そして、この戦いで片目に傷を負う事となりました。
百鬼丸のお母さんも辛いですよね・・・。
アニメばんもんの巻(下)は、迫力がすごかったです!
心にグッとくるものがありました。
原作と異なり、アニメでは多宝丸の生存ルートが確定しました。
これにより、ますますアニメどろろがごうなるか楽しみになってきました!
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ここまでお読み頂きありがとうございました。
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初めまして
原作の醍醐景光は冷酷
魔神の操り人形でした
原作前のアニメではよくそう言う所が、描かれて
いて。このアニメも結局は同じと思います。
百鬼丸に関しては、自分の罪をから目を逸らしたいの
だと。
百鬼丸が生まれてすぐに殺される若しくは生き延びれず死んでも。醍醐の領地はいずれは…
我が子を魔神達の生贄した代償は
必ず来た事でしょう。
原作では妊婦も働かせ馬に踏みつけさせる
前のアニメも冷酷容赦無く。
景光の領地は豊かで民も幸せに
でも、他の所は?
百鬼丸が災い?魔物の取引の付けが来ただけ。
多宝丸がそれを理解する事はあるのでしょうか?
百鬼丸が幼くして死んでも、魔物に返り討ちにあっても何は同じ様な事になってた。
誰かを犠牲にしての平和なんて間違ってるし…
景光は自分の野望の為に百鬼丸を差し出しただけ?
ミント様
コメントありがとうございます。
原作と比べると、随分と景光は良い領主なのかと思ってしまいましたが、
難しいですね。
確かに何かを犠牲にして得たものなんて、またすぐに崩れ去ってしまうようにも思います。
ばんもんの巻き(下)で、何より百鬼丸がいたたまれませんでした。
家族が百鬼丸にいうのは、国の為犠牲になれ!という事ですものね。
景光がやったことは、領地と領民のためとアニメの方は思ってしまいましたが、
ミントさんのコメントで、アニメ版景光の人となりが実はどうなんだろう?と
考えさせられました。
コメントありがとうございました。