樹木希林さんの、6か月に渡りNHKが取材した「樹木希林を生きる」が先日NHKで放送されました。
樹木希林さん、75歳の生涯でした。
この方の生き方・死に方は本当に潔いです。
今回は、樹木希林さんの座右の銘や、この方の生き方や考え方にについて書かせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
樹木希林さんが大切にしていた言葉

樹木希林さんが、大切にしている言葉は、「覚悟(覚は旧字体のもの)」です。
“覚” も “悟” も “さとる” という意味。
仏教の言葉にある「端座して実相を思え」
“どうしてこう辛いことになっちゃったんだろう” と端座して振り返ってみると、原因は自分ではないのかと思うと、“覚悟” という言葉に繋がっていくのではないか、と話されていました。
端坐・・・正しく座ること。正座。
樹木希林さんの死生観

樹木さんの「死ぬときぐらい好きにさせてよ」の大変有名になった、広告をご存知でしょうか?
この時、すでに彼女は、がんに侵されていました。
それでも、彼女は茶目っ気たっぷりでした。
そして、達観してがんと向き合っておられたと思うのです。
人は必ず死ぬというのに
長生きを叶える技術ばかりが進化して、
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。死を疎むことなく、死を焦ることもなく
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。人は死ねば宇宙の塵芥。
せめて美しく輝く芥になりたい。
それがわたしの最後の欲なのです。
この広告のキャッチコピーに、彼女の死というものの考え方が全て集約されている気がしました。
樹木希林さんらしい言葉です。
また、彼女は、こうも話されています。
死というものは、誰でも訪れるもの。
がんになると、「いつかは死ぬ」から「いつでも死ぬ」になる。
「いつでも死ぬ」と思うと、生きている間、面白がりたい。
面白がって、生きていく。
最期まで、樹木希林さんは、人生を面白がって生きられてのですね。
生きている間に、仏様になられたような徳の高さを感じます。
わたしは、がんのように死に至る病気ではなく、うつという病気を持っています。
それでも、面白がってなんて、なかなか生きられないです。
それにこれから、ガンになることもあるでしょう。
そう思うと、今のうつという病気は、面白く生きるための練習にはもってこいだ!という気もしてきました。
うつで面白がれないようなら、がんで面白がることは到底できないと感じます。
樹木希林さんのように、ガンになって今年いっぱいの命だと宣告されても、色んなことを俯瞰してみられるようになるにはどうしたらいいんだろう?と思います。
わたしも欲をどんどん手放していきたいし、彼女のような最期を迎えたいと思います。
そのヒントが、今日の夜に放送される「樹木希林を生きる」で、少しでもわかると嬉しいです。
NHK番組「樹木希林を生きる」の番組を見た感想
番組を見終わった後、やはり彼女の強さ、信念に圧倒されました。
そして、がんで余命が今年いっぱいであると言われたことを、NHKの取材者に「わたしを取材する目玉商品が出たわよ。」と言われたことにびっくり!
こんな時ですら、彼女は、ユーモアを忘れずにしかも、取材者を案じていることにやはり、ヨーダだ!と思ってしまいました。
樹木希林さんは、こうも言っています。
死を見せるのも家族の努めであると。
最後まで、樹木希林さんは、家でがんの在宅治療をされていました。
死というものが、今の社会では日常と断絶されています。
そういった日常の中で、大切な家族を家で看取るという事は、すごく大切な気がします。
そして、彼女の番組の最後の言葉が、
NHKの取材者に対して「終電間に合う?」でした。
最後まで、人の心配をされていました。
そして、自分の生を全うされた姿に感銘を受けました。
わたしの祖母もそうでした。
自分ががんなのに、わたしの心配ばかり。
どうして、こんな人が世の中でいるんだろう。
大半の人間が自分のことばかりで、自分の欲望に囚われているのに。
わたしは、樹木希林さんや祖母のようになりたいです。
でも、ここまで強く一人で死ぬ覚悟はできない。
これからの人生、わたしなりの生き方で、輝く芥になれるように自分で考えて行動していかないといけないのだと、思いました。
樹木希林さんが、自分なりに考えて生きた結果が輝く塵芥なのです。
簡単に真似ができるはずがないですね。
「樹木希林を生きる」をお見逃しの方は、NHKオンデマンドで見られます
また、「樹木希林を生きる」は再放送で視聴可能です!
2018年10月2日火曜日放映されます。
午後11時55分までとなります!
また、これも見逃したという方には朗報です!
NHKオンデマンドで視聴可能です!
番組ごとを単体で購入して視聴することもできますし、見放題パックに加入することで視聴もできます。
見放題パックには、「NHK見逃し見放題パック」と「NHK特選見放題パック」の2種類のパックが用意されています。
違いは、「NHK見逃し見放題パック」は、放送した当日または翌日から2週間以内の番組が見られるのに対して、「NHK特選見放題パック」は、過去に放送された番組を見られることですね。
見逃したけど、すぐ見たいという方は「NHK見逃し見放題パック」ですね!
ちなみに樹木希林を生きるが今見られる見放題は、NHK見逃し見放題の方です!
いずれも月額972円(税込み)ですが、配信される内容・本数が異なります。
わたしは、「樹木希林を生きる」だけ見たいのであれば、NHKに会員登録して、単品216円(税込)でみるのが一番お得だと思います。
「NHK見逃し見放題パック」は、見られる期間が放送後2週間以内となります。
少しややこしいのですが、NHKオンデマンドは、まず下記のビデオマーケットからNHと検索するとNHKの見逃し見放題と特選見放題のサイトに辿り着けます。
そこから、登録することになります。
ここまでお読み頂きありがとうございました!
■樹木希林さんの最後に出演された映画「日日是好日」

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