映画【ハローワールド】を見たのですが、最後の展開で??となりました。
それで、原作小説【ハローワールド】と小説【HELLO WORLD if】を読んで、やっとつながったところがあったので、解説していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
映画【ハローワールド】の原作から最後の展開を解説!みすずが大活躍!
※ここからネタバレを含みますので、ご注意ください!
映画のラストで
と疑問がたくさん残ったのですが、原作を読むことでやっと理解できました。
まず、映画に出てきた3つの年代から見ていきたいと思います。
ここから、大人をナオミ、ルリ、ミスズとカタカナで、高校生時代を直美、瑠璃、三鈴と分けて書いていきます。
① 直美の世界:2027年
② ナオミの世界 2037年
③ 現実世界 月面の世界2047年
①は、高校生の直美の世界です。
②は、ナオミがルリの脳死を救うために、過去のデータに何度も潜入し失敗している世界です。
③は、ナオミが脳死して、ルリがナオミを救うために研究している世界です。
小説ifはみすず視点から書かれた物語なのですが、この小説を読むとルリとミスズが20年間ナオミを救うために闘っていたことが分かります。
ということは、現実世界では、直美が宇治の花火大会で脳死していたことになるんです!
ラストを見ると分かるのですが、ナオミがルリを助けていた物語ではなく、ルリがナオミを救うために闘っていた物語だということが分かります。
なんと!現実世界は2047年だけで、②と③の2027年と2037年はアルタラのデータ世界だったんです!
これ映画だけでは分かりません・・・。
原作読んでやっと分かりました。
2047年ルリはナオミを脳死状態から救うため、アルタラの主任になっていました。
そうして、2027年と2037年の世界を作りました。
ナオミを蘇生する方法は、アルタラの中に堅書直美の精神を作り出し、それを2047年の脳死している直美の中に入れることです。
これは、2037年のナオミが、2027年の瑠璃を連れ去ってやろうとしたことと同じですね。
ただ、ここで疑問が。
なぜ、ルリたちは、瑠璃が脳死したという記録の世界を作り上げたのか?
その為に、ナオミは苦しみ心が壊れていました。
300回も過去へダイブして心身共に壊れたナオミの世界は必要だったのか?
これがよく分かりません。
壊れたナオミを、助けるためにミスズやルリは奔走していた訳ですが、そもそも瑠璃が脳死したという記録世界を作らなければ、ナオミの心は壊れていなかったはずです。
ここがすごく納得できないところです。
ifでの美鈴の活躍にも、何で2037年が必要だったの?という疑問が生じてしまい、感情移入できなかったのが正直なところです。
むしろ、あの月の世界がない方が感動します。
あれ、いらん・・・。
ifで、三鈴が何故二人の様子を伺っていたのか?瑠璃に積極的にアプローチしていた理由は分かりました。
2037年のナオミのお話がなければ、よい物語でした。
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2027年のその後の世界はどうなったの?
直美がナオミを【神の手】で消滅させたあとアルタラセンター長の千古は、アルタラの真の力を解放させるスイッチを押します。
千古が推したスイッチにより、アルタラは外部の人間からの干渉を受けなくなります。
その後の世界は、上記の①②③とは、全く別の世界になりました。
この世界では、直美や瑠璃が脳死することもありません。
未来も何かも未知数な世界です。
ただ、20年間も会えなかったナオミとルリと比較すると、二人にとっては幸せな世界ではないでしょうか?
というか、本当にここで終わっていたら納得できるいい作品で終わっていたのに・・・。もったいないなあ。
まとめ
① 2047年の月世界が、本当の現実である。
② 宇治の花火大会で脳死したのは、瑠璃ではなく直美である。
③ なぜ、2037年まで直美が苦しんだというデータ世界が必要なのか謎。
④ 2027年その後は、別のパラレルワールドとなった。
⑤ ラストのオチは、蛇足である。
以上となります。
ここまでお読み頂きありがとうございました!
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