こんばんは!
おさるです。
以前、コミックはレンタルで読んだことがあるのですが、今アマゾンプライムでアニメ版「僕だけがいない街」が見られると知り、早速見ました!
昔、コミックを読んだ時より、面白かったです!
アニメが、すごく良かった!
コミックの内容を忘れたので、「僕だけがいない街」を買ってしまいました。
※ここからネタバレになりますので、見たくないよ!と言う方は、閲覧しないで下さいね!
結論から申しますと、八代先生が犯人だったのですが、アニメだと何故八代先生が、犯罪を犯すようになったのか?詳しく書かれていなかったです。
アニメを見て、顔も良くて、生徒からも慕われていて、優秀な八代先生が何故犯罪を重ねるかについて、関心を持ちました。
本日は、八代先生が、犯罪を犯すきっかけになった出来事と、動機について書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
【僕だけがいない街】八代先生が殺人を犯した理由とクモの糸の関連とは?

八代先生の家庭環境が一因!?
八代先生がこうなった一番大きな原因は、家庭環境でした。
八代先生の家庭環境については、コミックで書かれています。
裕福な家庭で、穏やかな両親と兄の4人家族です。
端から見ると、幸せな家族です。
しかし、兄が狂暴で手がつけられず、両親は兄を見捨て、弟である八代先生にだけ愛情を注ぎます。
兄の狂暴性は、きちんと叱るべき時に、叱れなかった両親のせいであると思います。
そして、手が付けられないからといって、子どもを見捨てたらその子どもは自暴自棄になって然るべきです。
世間一般では、八千代先生の両親は良い両親ですが、実際は子育ての方法は間違っているし、子ども達の変化にも疎く何やってるんだ!と思いました。
親から見捨てられた兄の空洞の心は、代償を求めます。
それが、弟への暴力でした。
この両親は、兄の弟への暴力にさえ気づきません。
この間、弟である八千代先生は、学校では心を許せる友達はいませんでしたが、ヒエラルキーの頂点に立ってクラスの皆からは信頼されていました。

クラスメイトの少女から、ハムスターが増えすぎたと相談を持ち掛けられ引き受けます。
その後、家にハムスターを連れ帰り、なんと果実用の大瓶に水をいれ、ハムスターを全て水の中に入れます。
もう、既に八千代先生の心は壊れています。
力尽きているハムスターの上を渡り歩いて生き延びている1匹のハムスターを見て、しびれたと言っています。
この生き残ったハムスターに、「スパイス」と名付けます。
この「スパイス」を、八千代先生は、ずっと大人になってからも求めていたみたいです。
八千代先生が、どんどん壊れていく中、兄もおかしくなってきます。
両親や、周りの人もこうも気づかないものなのかな、と悲しくなりました。
兄の狂暴性はエスカレートし、弟への暴力だけでは抑えることが出来なくなりました。
なんと、弟を使い少女を誘い出し、暴行するようにまでなります。
兄が少女に気を取られている時だけは、八代先生は兄の暴力から逃れることが出来ました。
ある日、兄が自宅の物置小屋で少女に暴行しようとする際に叫ばれ、少女を殺してしまいます。
その時、弟である八代先生は、倉庫の見張りを兄から頼まれていました。
しかし、友達から遊びに誘われた八代先生は、見張りを放棄し遊びに行ってしまいます。
その事で、兄は八千代先生を責めます。
「なんてことをしてくれたんだ!」と。
いや、お前がなんてことしたんだ!と、ツッコミを思わず入れました。
しかも、少女を殺した罪を弟に被せようとしました。
本当、この兄クズです。
この時、既に壊れていた八代先生の心が、戻りようのないところまで壊れてしまったように思います。
兄を、八代先生は殺してしまいます。
この時、まだ中学生でした。
頭が良く狡猾だった八代先生は、兄を自殺に見せかけ殺しましたが、警察も他殺の線はないと判定します。
クモの糸が見える八代先生

八代先生の兄が、イタズラしようとした少女を殺してしまった際に、兄の頭の上にクモの糸が見えるようになります。
八千代先生は、初めて兄の頭の上に、クモの糸を見ます。
それから、八千代先生が殺していく人物には、必ず頭の上にクモの糸が見えるようになります。
大人になってからは、鏡にうつっていいる自分の頭の上にもクモの糸が見えて大笑いするんです。
これが、私には何を意味してるのかが、よく分かりませんでした。
自殺する訳でもなかったし・・・。
誰かに、自分がしている犯罪行為を、見付けて裁いて欲しかったのでしょうか?
誰でも言い訳ではなく、自分の上を行く人物に。
このクモの糸ですが、芥川 龍之介の小説【蜘蛛の糸】に出てきます。
八千代先生は、小学生時代に芥川 龍之介の小説【蜘蛛の糸】を読んで、感銘を受けました。
~蜘蛛の糸の要約~
生前悪行の限りを尽くして地獄に堕ちたカンタダだが「1匹の蜘蛛を助けた」という唯一の善行により釈迦はカンタダにチャンスを与える。
釈迦が垂らした「蜘蛛の糸」をカンタダは極楽目指した登り始めた。
後を追って登って来る他の亡者達を、カンタダは「これは俺の糸だ。」と次々に蹴り落した。
すると、糸はプツリを切れ、カンタダは再び地獄へと堕ちていく。
釈迦は、「無慈悲な男よ」と言い、その場を去る。
まとめ
八千代先生は、たくさんの殺人事件を起こしています。
しかし、頭がよく、狡猾なので別の人物が犯人となり捕まり、八千代先生はまた殺害を犯すということを繰り返していました。
ただ、悟がみんなを救い、自分が犠牲になり植物状態になってからは、八千代先生は、子どもを誘拐・殺害することはありませんでした。(大人は殺していましたが・・・。)
八千代先生が、人を殺害していたのは代償行為を求めてということでした。
そして、兄による暴力や、それに気づかない親の家庭の問題が大きいと思いました。
元々、八千代先生が賢かったのも災いと転じました。
でも、どんな家庭環境で育っても、人を殺す人間にはならない人も大勢います。
兄は恵まれた家庭環境で生まれ育ち、優しい両親の元に生まれてきているのに、暴力性を小さい時から有しています。
そう思うと、八千代先生の兄も、八千先生も、元々何かしらの遺伝子的な要因があり、暴力や殺害をしたのだろうか?とも考えてしまいました。
八千代先生にとって、蜘蛛の糸が見える相手は、殺す予定の相手なんだと思います。
人の蜘蛛の糸を切る事によって、自分が神様になったような気になってたんでしょうか?
それを、ことごとく邪魔した悟に対し、しびれていました。
だから、わたしは植物状態から目覚めた悟に、自分の頭の上のクモの糸を切ってほしいと切望していたのだと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。