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パラサイト半地下の家族|【臭い】と【格差】がキーワードとなる物語

パラサイト半地下の家族|【臭い】と【格差】がキーワードとなる物語

【パラサイト半地下の家族】を見に行って来ました。

※ここからネタバレを含みますので、ご注意ください。
できましたら、映画を見終わった後に見て頂くと幸いです。

面白いかと聞かれれば、「うーん」と思う映画でした。
前半、コメディだったのですが中盤から、悲劇へと急展開します。
その悲劇の発端となったのが、「臭い」でした。

ずっと、この臭いというのが、半地下の映画のキーワードでした。
本日は、臭いから、この映画を考察してきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

パラサイト半地下の家族|【臭い】と【格差】がキーワードとなる物語

パラサイト半地下家族のあらすじ

【パラサイト半地下家族】では、二つの家族が軸となります。
まず、半地下に住んでいるキム家族。
全員失業中です。

そして、高台の豪邸に住んでいる超金持ちのパク家族。
キム家の長男ギウが、エリートの友人から、パク家の長女ダヘの家庭教師をすることになります。

そこから、芋ずる式にキム家の家族が次々に、パク家の元で他人の振りをして働くようになります。

ここから悲喜劇が起こります。

パラサイト半地下家族の登場人物

パラサイト半地下家族キム家
パラサイト半地下の家族 パク家

パラサイト半地下家族、【臭い】が物語のキーワード

まず映画の題名である【半地下】ですが、日本ではあまり馴染みがありません。
しかし、韓国では不動産屋に行くと情報欄に【半地下】と書かれて入るほど、当たり前にものになっています。

半地下は、韓国の住宅形態を表す言葉で、韓国語では「반지하(パンジハ)」と表記されます。

韓国では、住宅不足が深刻化したため、制限の対象にはならない【半地下】を、家主と不動産屋が考え出しました。

半地下なので当然日当たりは悪く、排水など水回りの設備は劣悪な場合が多いです。
しかし、家賃が安いのでニーズは高いです。

この半地下に、キム達4人家族が住んでいましたね。


そして、裕福なパク家族の主人が奥さんに、運転手(ギテク)のことを「地下の臭い 煮洗いした布巾のような臭い」がすると、言っていました。

これを、こっそり聞いていたギテクが、自分の臭いを気にするきっかけになったのが、可哀そうでやるせなかったです。

どう外見を取り繕っても、消し去れない【臭い】。

それは、半地下に住んでいる人間独特の臭いだったんですね。

そして、ギテクはこの【臭い】に対して、コンプレックスを募らせていきます。

ある日、キム一家の半地下にある家は、大雨で浸水し、住んでいる地帯が大変なことになりました。

一方、パク一家は高台の豪邸。
大雨の被害など微塵もありませんでした。
大雨の晩、息子は広い庭でキャンプをしています。

この対比がまた、うまいのです。

翌日、悪気がないパク家の奥様が、「昨日雨が降って、PM2.5がましになったみたいね。」とギテクに言います。

また、ギテクは大雨があった日、汚水にまみれ異臭がしていたので、奥様は車の中で鼻をつまみ窓を開けます。

奥様に悪気はないのだろうけど、同じ韓国なんだから、大雨の被害があった地域があることを想像しようよ、と思いました。

そして、最後もこの【臭い】に対する、富裕層の無意識の差別が、積もり積もってギテクが思いがけずにあることをやってしまうのですが・・・。

このギテクの行為は、決してやってはいけないものですが、なんともやるせない気持ちがしました。

怒涛の中盤から結末までの展開は、是非あなたの目でご覧ください。

また、ポン・ジュノ監督は、この映画のキーワードは「階段」「におい」、そして「マナー」の3つだと語っています。

是非、このキーワードに注目しながら映画を見るとより楽しめることでしょう!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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