映画SUNNYの鰤谷がドラッグにはまり、ドラッグ中毒者になってしまうように、この時代からドラッグ使用の年代が、中高生の若い世代に広がりました。
夜回り先生こと水谷先生の書籍から、その原因と子どもをドラッグから守る方法について本日は書いていきます。
どうぞよろしくお願い致します。
目次
90年代になぜ中高生にドラックが広まったか?

これは、バブル時代の終わりと関係します。
1990年代にバブルがはじけます。
バブルがはじけたことにより、大人たちが購買意欲をなくします。
そこで、次にターゲットになったのが女子高生たちです。
あの時代、コギャルがブームになってもてはやされていました。
しかし、実は金もうけ主義の大人たちにいいように、踊らされていたという側面もあるのです。
テレビの功罪
そして、この背景にはテレビなどの影響も大きく関係します。
テレビ番組もこの時代から若者に媚を売った、つまらないテレビ番組が増えます。
今まで、時代劇がやっていた時間帯に、人を貶めたお笑いやトレンディ・ドラマが流行りだしたのもこの時代です。
この時代になると連日、彼らがお金を使うための様々な商品、携帯電話、化粧品などが発売されます。
テレビやCMで流される若者の物欲を煽る、ブランド物のバッグ、装飾品の数々もたくさん放送されるようになります。
そして、お金があればなんでも手に入るという風潮が、若者たちに広がります。
遊びの延長で、酒、たばこ、ドラッグへと若者たちが夜の街に出ていくようになったのもこの時期からです。
売人が不法滞在の外国人へ、また週末パーティで覚せい剤が身近な存在へ
1990年代以前は、暴力団を通してしてドラッグは買えなかったのですが、この時代から不法滞在の外国人が新しい売人になります。
偽造テレホンカードをこの売人が売っていました。
この時代はポケベルで高校生たちは、友達とやりとりしていました。
(公衆電話からポケベルを打っていて、お金がかかりました。)
そして、偽造テレホンカードとともに、「いいものあるけど買わないか?」とマリファナや覚醒剤を勧めます。
また、覚醒剤を手に入れた若者が、「いいものあるけど、いっしょにやらない?」と街でたむろしている女の子声をかけ、一緒に覚せい剤をやるようなことも頻繁に行われていました。
最初は、無料ですが、2度目からはお金を出さないとなりません。
覚せい剤は、高額です。
そのお金を得るために少女たちが風俗や援助交際に走るようになりました。
大人たちが購買意欲をなくした時代に、若者を消費者のターゲットにしたテレビや、CM、雑誌などの功罪は大きいとわたしは考えます。
もし鰤谷(ブリタニ)が夜回り先生に出会えていたら?
わたしが思うに鰤谷は寂しさや、虚しさを抱えていました。
そこに付け込んだのが、ドラッグです。
この時代のドラッグは、Sやスピードと言われる覚せい剤は、ごく少量で効果が出て、肝臓など内臓の影響も出ないことから、長期に渡り使用できます。
暴力団にとってはうまみのあるドラッグだった訳です。
そして、一部の女子高校生には、食欲を減退させることから、痩せ薬としても急速に拡大しました。
ドラッグは簡単にやめれる、と軽い気持ちで始めた子がたくさんいます。
しかし、一度でもやってしまったら、抜けるのに死にほどの苦しみを味わいます。
人格崩壊、死へと導く恐ろしい薬なのです。
そして、映画では鰤谷は、芹香からドラッグをしたことで、友達を辞められりと、さらに孤独へ突き落されます。
高校生の芹香には、難しいですが、まず鰤谷の家族に相談して、ドラッグを辞めさせる治療をさせることをするのが、友達としてしてあげないといけないことだった、と思います。
そして、学校に夜回り先生、こと水谷先生がいれば、彼女はあそこまで中毒に走らせる前に止められたのにと思います。
見て見ぬふりする学校や先生が実際に多いのでは?と感じます。
そして、いざ覚せい剤で捕まったら、退学処分にする。
学校を辞めさせられた子どもが、行きつく先はどこですか?
今も広がる若者たちのドラック問題

わたしは、今中学生の息子がいます。
なので、親の視点から中高生のドラッグ問題について書かせて頂きます。
わたしは、昨年、水谷さんの講演会に行ってきました。
そして、今はラインなどを介して、ドラッグの魔の手が子どもたちに忍びよっているということでした。
そして、ドラッグというのが、覚せい剤だけでなく、市販で販売されている痛み止めに含まれていたり、アルコールやたばこなどもドラッグに含まれるという事でした。
実は、ものすごくドラッグって身近なんです!
わたしの息子が通っている中学校では、年2回~3回薬物についての怖さや恐ろしさを教える講習会が開かれています。
実際にドラッグを使用された方のお話も聞かせて頂いたようです。
このようなドラッグの講習会も予防という意味では、大切な意味があると思います。
最後に
何よりも一番大切なことは家庭で子どもの様子を、親がよく見てあげることだと思いました!
最近、家で子どもの笑顔を見たことがありますか?
勉強より何よりも、こどもが家で楽しそうに笑っていること!
これが一番大事なことです!
そして、家庭で親がその役割を果たせないのなら、学校の先生や、周りの大人がその子どもに声をかけてあげる、手を差し伸べることが必要だと思います。
そして、大人自身がこどもの見本となるように、こどもとの約束事を守る、こどもに信頼される大人になることが大切だと思います。
あなたは、こどもが信頼できる大人でしょうか?
子どもにとって、お手本とする大人がいなかったらどうなるでしょうか?
ここまでお読み頂きありがとうございました。
★夜回り先生の本です
■ドラックの低年齢化を防ぐために必要なこと

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