こんにちは!
おさるです。
関西は昨日から、梅雨入りとなりました。
梅雨といえば、雨の情景が美しい映画【言の葉の庭】を見たくなります。
【言の葉の庭】でも感じたのですが、
深海誠さんは、言葉をとても大切に考えられているように感じました。
日本語の美しさを、映画を見ると改めて感じます。
本日は、そんな日本語の美しさを知る【君の名は】に出てくる万葉集と、物語の重要なカギとなる【たそがれどき】について書かせて頂きます。
どうぞ、よろしくお願い致します。
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【君の名は】は万葉集がモチーフ|【誰そ彼時(たそがれどき)】の時刻や意味は?
「君の名は」に出てくる万葉集とその意味
【言の葉の庭】や【君の名は】には、万葉集がでてきます。
下記【言の葉の庭】の万葉集について書いた記事です。
【言の葉の庭】万葉集の短歌とその意味とは?二人の気持ちが切ない
言の葉に出てくる万葉集は、とても切なく素敵な万葉集でした。
【君の名】の古典の授業で、雪野先生が【たそがれどき】について話す時に出てきた万葉集です。
万葉集10巻 秋相聞 五首 柿本人麻呂より出典されています。
万葉集の相聞歌です。(恋の歌です)
誰と彼(たれそかれ)とわれをな問ひそ
九月(ながつき)の露に濡れつつ
君待つわれそ
この万葉集の意味です。
誰だあれはと 私のことを聞かないでください
九月の露に濡れながら 愛しい人を待っている私を
この「誰そ彼」は「黄昏《たそがれ》」の語源です。
この歌には、「彼」の字を使っていますが詠んでいるのは女性です。
当時、男性が女性の名前を問うのは、プロポーズの意味をもっていました。
それに答えて、名を明かすのはそれをお受けしますということになります。
この女性は夕闇の中、言い交わした別の男性を待っていたのですね。
たそがれどきの時刻と、【君の名】はとの深い関係とは?
【たそがれどき】とは、夕方、昼でも夜でもない世界の輪郭がぼやけて、人ならざるものに出逢うかもしれない時間です。
「たそがれ」は江戸時代までは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略語です。
陽が沈んであたりが暗くなってきて、目の前の人の顔を見ても、誰なのかが分らないくらいの明るさしかない時間帯のことを「誰そ彼時」と呼びます。
電気のない時代には、【たそがれどき】はお互いの顔が良くみれません。
ですので、お互いに「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねていたそうです。
それで、【たそがれ】だったんですね!
そして、この【たそがれ】が現代風に訳すと「君の名は」となることに気づき、鳥肌が立ちました。
最後に
余談ですが、たそがれどきの対になる言葉で、「かはたれどき(彼は誰時)」というものがあります。
「かはたれどき(彼は誰時)」は、夜明け前の薄明るい時間帯のことです。
【たそがれどき】は、使う事があっても【かはたれどき】を使う事はないです。
こんな素敵な言葉をたくさん知って、ふとした拍子に【かはがれどき】という言葉が出てくると素敵ですね!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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